里山には、様々な鳥が生息しています。鳥は、空を飛び回っていることが多いのですぐ近くで見ることはできません。ところが里山めぐりをしていると、木に止まっている時があるので近くで見れるかもしれませんね。そんな里山でよく見かける鳥のご紹介いたします。
目次一覧
キツツキ科の鳥を紹介
一つの地域に縄張りを形成する
キツツキは、日本などの温帯地方や熱帯地方に生息しています。ツバメやスズメのようなよく目にする鳥ではないのですが、木を突く習性だけは多くの人に知られています。
キツツキの種類は細かく分類されており、コゲラ・コアカゲラ・アリスイ・アカゲラなどの種類がいます。
しかもキツツキ目キツツキ科までは存在しますが、その下にキツツキという名称の鳥は存在しないということです。
キツツキのドラミング
木をくちばしでつつくのでキツツキと呼ぶのですが、木を突く習性をドラミングといいます。おまけにドラミングのスピードも速く毎秒20回だといいます。
もちろんそうなると頭や首などに相当な負荷がかかります。そのため、頭と胴体の繋ぎ目の部分が相当強靭であるに違いありません。ちなみに人間がそんなことを真似しようものならば、すぐにムチ打ち症になってしまうでしょうね。
シジュウカラ科の鳥を紹介
スズメと同様によく見かける鳥
シジュウカラは日本全国生息していますが、どちらかといえば寒い地域を好むという習性があります。都会の公園の植木など市街地でもよく見かける鳥です。そういう意味では、スズメなどとよく似た習性があるといえます。
また、野生の鳥の割にはあまり人を見かけても警戒しない鳥の部類に入ります。そのため、家の中庭に植えてある植木に止まっていることもよくあります。スズメのようによく見かけますが、黄色や白色・黒色といったとてもカラフルな配色をしています。
庭に巣箱を作ると住み着くことがある
シジュウカラは、庭の植木に巣箱を作ってあげると、そこに住み着くことさえあります。そういう意味では、スズメよりも人懐っこい鳥といえます。おまけにエサで飼いならすと、手の上にも乗ってくれる場合もあります。
また、シジュウカラが庭先で鳴きだしたら春がやってきたと思えるくらいに春を告げる鳥といわれています。ただし、シジュウカラの鳴き声は微妙に変化するので、鳴き声の種類が何十通りもあるといいます。
タカ科の鳥を紹介
猛禽類の中では小さい鳥
タカは世界各地に生息しており、日本でもよく見かける鳥です。ちなみにタカといっても、タカという名称の鳥はいません。正式な名称は、オオタカ・ハイタカ・クマタカ・サシバなどに分類されます。
ただし、一般にタカと称しているのはオオタカになります。このタカの視力は相当あり、何と人間の10倍もあるといわれています。そのため例え動いたり走っている獲物であっても、容易に狙いを定めながら仕留めることができます。
鷹狩り
鷹狩りとは犬の代わりにタカを使った狩猟のことで、タカだけでなくハヤブサを使うこともあります。過去の歴史においても、鷹狩りは比較的高貴な立場の方の趣味や道楽のようなものに相当します。
そのため、日本でも徳川家康が鷹狩りを好んだといいます。実際のところ、鷹狩りができるように野生のタカを訓練したり手なずけるのは相当大変であるに違いありません。そのくらいタカという鳥は、獲物を捕獲する能力に長けているということがいえます。
ケリという気性の荒い鳥
人を襲うことさえある
ケリは体長が35?前後のあまり大きくない鳥ですが、気性が相当荒いといいます。そのため、ケリに襲われたというような人もいます。その代り、襲われた人には共通している点があります。それは、巣に近づいたからです。
とくに、子育てをしているケリは相当イライラしているのでうかつに巣に近づくと危険です。とりわけ、けたたましい鳴き声をあげながら相手を威嚇します。言い換えれば、ケリの巣にさえ近づかなければ大丈夫ということがいえます。
田んぼに巣を作るので襲われやすい
鳥といえば、木の上に巣を作るのが一般的です。ところがケリは、田んぼのど真ん中に藁や小枝などで巣を作るのです。そのため農家の方が、農作業の際にうかつに巣に近づくのは要注意です。
鳥でも犬でもどんな動物でも子供を守る習性というのはありますが、たとえ人間のような大きな敵に対しても襲ってくる鳥なので注意が必要です。その代り、日本に年中生息している鳥ではありません。大陸を行き来する際に一時的に留まる程度です。
その他の生態系についての記事はこちら → 里山の虫
まとめ
里山でよく見かける鳥についてご紹介してみました。とくにこうした鳥の習性を知っていると、いろいろと参考になるのではないでしょうか。